【連載/解説】第1回『メッセージ』の物理学的考察。逐次発展的世界観と解析力学的世界観の違いについて。

さて、『メッセージ』の考察をさっそく始めよう。ご存知の方々が多いとは思うが、『メッセージ』はテッドチャンの「あなたの人生の物語」を原作とした作品である。この作品は言語学、物理学に限らず様々な知見から考察を深めることが出来…

【連載第2回】『インターステラー 』特殊相対性理論を学ぶ。[時空]=[時間と空間]ではない!? 時空図の描き方と時間概念の変遷をみる

前回の第1回の連載では、要約すると以下のような内容を扱ったわけである。 「アインシュタインの特殊相対性理論は、運動する観測者が電磁気学的現象及び力学的現象をどのように観測するかを記述する、力学と電磁気学の統合理論である。…

【SF大考察】「インターステラー」なぜクーパーはブラックホールに落ちても無事だったのか?一般相対性理論が描く本当のSF世界へ突入する

  「人間がブラックホールの中に入るとスパゲティみたいに細く引き伸ばされてしまう」どこぞの本でこのような記述を目にし、覚えていた人は今作「インターステラー」を観て不思議に思ったことだろう。「ブラックホールに突入…

【理系考察】「瞬間移動」は死んでも会得したくない3つの理由。『X-MEN』『ジャンパー』『ウォッチメン』‥etc.

誰しもが子供の頃に瞬間移動の力、つまりテレポーテーションを会得したいと、そう思ったことがあるはずだ。実際、健気な子供心を持った大人たちが、SF映画、アニメ、漫画、小説‥といった作品の中で瞬間移動の能力を数多く登場させてい…

『ドラゴンボール超 ブロリー』悟空とブロリーの「強さの偏差値」を計算してみる。予想を上回るとんでもない結果に!

上映開始40分後には涙が私の頬を伝っていた今作「ドラゴンボール超 ブロリー」。歴代のドラゴンボール映画の中でも、間違いなく過去最高傑作だ。文句なしの戦闘作画、緩急のある鳥山ワールド全開のストーリー展開‥と、どれをとっても…