ソーの体はどれだけ頑丈か?人間と比べてどのくらい強いのか?「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」

「マイティ・ソー バトルロイヤル」でも今までの過去作でもそうだったように、ソーは自身で作った雷からはダメージを受けない。ソーは雷の神様なのだからこれは当然のことだが、言い換えれば雷に耐えうる強靭な体を持っているということだ。

地球上には毎秒100回の雷が落ちているらしい。毎秒100回も雷を落とさなければならないソーも大変だとは思うが、落雷時には電圧が200万~10億ボルト、電流は1千~20万、時に50万アンペアにも達すると言われる雷を平気で受けるソーの体はどれほど頑丈なのだろうか?

雷から受けるダメージを計算し、「よし!これくらいソーの体は頑丈だぞ!」と言うのはソーがまるで雷からダメージを受けていないことを考えると正しい議論とは言えないだろう。ソーの頑丈さを測るにはソーを瀕死状態にした状況を題材にして考える必要がある。

というわけで「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」にてストームブレイカーを作りに行ったソーが恒星から高エネルギーを照射される羽目になった気の毒なシーンを元に考えていこう。

ストームブレイカーを作りに行くソー

「マイティ・ソー バトルロイヤル」で姉のヘラにムジョルニアを粉々に破壊されたソーはサノスを倒すための武器を作りにニタヴェッリアという星に向かう。そこはかつてムジョルニアを製錬した伝説の場所でもあったが、すでにそこはサノスによって荒廃した地に変わっていた。ストームブレイカーを作るためにはソーが恒星の高エネルギーを受ける位置で筋トレ(画像)をしてないといけないという。数分焼かれるのに耐えた後、無事に完成したストームブレイカーを手に取り雷に撃たれることによって瀕死状態から見事に回復する。

ダメージしか受けてないじゃないかと思われるがそれは置いといて、実際にどれだけソーが辛い目にあったのかを具体的に計算してみよう。なおここから先は数字が少し出てくるので数字が嫌いな人は結果だけ見ても理解できるのでご安心を。

計算に必要なもの①太陽定数

大気圏外で太陽に垂直な単位面が1秒間に受け取るエネルギーを太陽定数といい、1.37×10^3J/m^2sと分かっている。ニタヴェッリアの考えている恒星(のようなもの)が太陽と同じものだとしてしまえば、この太陽定数が使えて楽なのでそういう大胆な仮定を行なってみることにする。(明らかに太陽よりは小さかったとは思うが太陽よりも高エネルギーな星かもしれないのでとりあえず太陽と同じ値を用いる)

さて、太陽定数に地球ー太陽の距離を半径に持つ球の表面積を掛けてあげれば太陽が1秒間に宇宙に放出するエネルギーを計算できるのでひとまずやってみよう。

1秒間に太陽が宇宙に放出するエネルギー=太陽定数×(地球ー太陽間距離)

(1.37×10^3)×4π×(1.49×10^11)^2

3.85×10^26J

うーむ予想通りやはり凄まじい値だ。10^26ということは0が26後ろに付くというわけなので太陽は毎秒385300000000000000000000000Jだけのエネルギーを放出しているということだ。(毎度ながらJはエネルギーの単位である)

もうなんか大きすぎて実感が湧かないだろうけれど先へ進もう。

②照射時間

僕の大好きなピーター・ディンクレイジが照射時間を数分と言っていたので、2分と見積もって計算してみる。2分、つまり120秒間ソーは照射を受けたわけだから①の結果を120倍してあげればソーが2分間に受けたエネルギー量が出てくる。よって

(3.85×10^26)×120≒4.62×10^28J

というこれまた凄まじい値が出てくる。しかしこれではどれだけのエネルギーなのか全く見当もつかないのでエネルギーから馴染みの深い温度に変換していく。

ソーの体はどれだけ頑丈か?

これまでの議論でソーは0が28個も後ろに付くような大きさのエネルギーを受けても多少の瀕死状態になるだけということが分かった。受けたエネルギーが単純にソーの体温を上げるのに使われたとすると、理論上どれだけの温度にソーはなってしまうのだろうか?

ソーの体重は公式の設定によると154kgなのでその値を採用し、体の比熱はとりあえず人間と同じ値0.84を用いよう。(ちなみにロキは238kgとソーよりも重い)

別に大した計算じゃないので結果だけ言うと3.61×10^23℃の上昇という結果が出てくる。

‥えと、つまり‥?

3.61×10^23℃、もしも人間がこんな温度まで加熱されたら溶けるどころかプラズマになって消え去ってしまうような温度である。(というかこんな温度に達するよりも前に構成分子は拡散してどこか行ってしまうが)

そんな温度でもソーは平気で、雷に撃たれればあっという間に回復する。うん、なるほど雷の神様というのも名ばかりのものじゃないみたいだ。ちょっと人間じゃあ勝ち目はない。しかし照射が止まった後もソーはその原型を留めていたことを考えるとソーの体が実際にここまでの高温になったとは考えられない。つまりソーの比熱が大幅に人間のそれとは違うという結論が自然と出てくる。

照射による体温上昇がせいぜい100℃程度に収まったとしてもソーの比熱は人間の比熱とは比べ物にならない。もし比熱という言葉が分からない人のために説明すると、比熱は1gの物の温度を1℃だけ上昇させるのに必要なエネルギー量を意味する。まあ簡単に言えば比熱が大きければ大きいほど、その物体を温めるのに苦労するということだ。つまりソーの体は人間の体に比べて桁違いに温まりにくい。それだけソーの体は熱に対する耐性があるわけだ。

というわけでソーの体は人間と比べるのも烏滸がましいくらいに頑丈だということが良く分かった。しかしここからさらに先に進むことも出来る。比熱が大きいということはソーの体の構成分子の分子間力が高いということである。分子間力が高ければ高いほど互いの分子の結びつきが強いということなので当然その比熱は上がる。ソーの比熱の高さはもはや分子間力レベルの話ではなく原子レベルでの結びつきが強いというような話だろうがなんにせよ、人間の体の構造とは原子レベルで違う。それでもパワーストーンはソーの動きを封じ込めるということを思い出すと、3つの力を支配すると仮定したパワーストーンの力は飛び抜けていることもよく分かる。

 

ソーの体の頑強さを計算してみることでソーの分子構造の特殊さにまで行き着くことが出来た。不幸中の幸いとして、IWは多くのキャラクターが追い詰められることが多いだけあってそれだけ考察の余地がある。これだけに留まらずさらに先へ進もう!

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